マスクが買えた日

涼やかな優しい秋風をふんわりと感じられた
9月1日の早朝、
ずっと探していた、マスクが買えた。


休みの日の朝、10時頃、
少し離れた近所のコンビニに、行ったついでに、
ふらっと立ち寄った薬局屋さんで、探していた箱のタイプを見つけた。

白いワゴンに、縦に積み重なって、たくさん置いてあった。

店員さんも笑顔で、にこやかに売って貰えて、
とてもホッとした。


最近、お店のお客様用のマスクを探していて、毎夜眠れなくなる気持ちでいたのが、
少し解消された。

9月1日は、亡くなったおばあちゃんの誕生日だった。

私たち家族の、職業を決めたおばあちゃんだったから、いつも、

「床屋さんになって良かったでしょ?」と気にかけて聞いていたから、

まだ仕事を続けられるように、
おばあちゃんが、見つけられるようにしてくれたのかな?

あの時の私はとても若くて、苦笑いで終わっていた。

「はい、そうです。なって良かったです。」

と答えておけば…と、今、悔やむ時があるけれど、

いつかまたそう言えるように、
用意しておいてくれたのかなぁ・・・

期待を裏切らないように。。


今日、夕方、少し寂しくなった時、
自分用のマスクを見つけた。

私も、マスクは、お守り代わり。

つまらない奴だと思われるかな?