きっとそれは雨のせい…

涙が出るわけでもないけれど、
帰ったら、チップスターを食べよう。


かなり寒さを感じるようになってきた午後、
白いもやの、雨降る空の海を、
大きな窓から眺めた。


出港の時、船長さんが手を降ってくれた。

暖かい部屋の中にいる、窓からの私達にも。


コーヒー屋さんから出て行く時、
人と重なったら、
自動ドアを開けて、先に譲って貰った。

皆、みんな、優しくて温かい。


ニ枚重ねて貰ったビニール袋の手提げ袋、
来年のカレンダーを持って歩いていると、

青と黄色の崎陽軒の車、
「 224 」の私の元気ナンバーが、
目の前を走っていった。


いつもはすぐ、うかれるはずなのに、
今日は、なぜか冷静。


きっと、雨のせいなんだろうなぁ・・・
と、思ってしまう。


雨を愛している歌を、とても愛しているのに…