2019-07-15 一ひらの白い埃 一晩中、 カラスの声が鳴り響いていて、あまり眠れなかった朝。いつものように朝を迎えて、朝の支度をする。 ふと鏡を見たら、髪に埃がついていた。それを手で取ろうとすると、その、一ひらの埃が、フワっと空中に、 ゆっくりと舞い上がった。 それは一瞬、白い糸のように輝いて、 とても綺麗だった。埃さえも美しく見える朝。 あの白い埃は、何を教えようとしてくれたのだろう?