自然に抱かれて

休みでも、ふさぎこんでいた月曜日。

新しいお店用のサージカルの扇風機を買って、喜んでいたりもしたけれど、

いろいろと立ち直れずにいた午後。

自転車で町内を出る。

青すぎない水色の空が目に入ってきた。
うろこ雲のような、白い雲、

もくもくと、どこまでもある。

空に吸い込まれそうになりながら、自転車を走らせると、
半袖のシャツに、ふんわりと、風があたる。

少し、冷んやりとした風に感じるけれど、
今日は心地よい。

少し自転車を走らせていると、いつもの木々がある、マンション近くの道に来る。

上を見ていると、濃い緑の葉っぱ達が、
風でゆれている。
そよそよと優しい空気で、ゆれている光景が、目に入ってきて、
スーッと癒やされる。

少し枯れている、紫陽花たちも、やわらかだ。


お店の中の、ピアノの音楽も、美しく、

途中、コンビニ近くでも、とてもゆっくりと、車に道を譲ってもらえた。

その、人の思いやりも、美しい景色と同じように、嬉しかった。

なかなか回復できずにいた、救いようのない冷えきったギスギスの心が、
美しいもので浄化され、立ち直れた。

自然に、人に、音楽に、
今日も救ってもらえた一日だった。